• 今作の舞台は関東にある某地方都市のベッドタウン。そこで暮らす高校生の風間竜二(岩﨑大昇)、瀬名悟(佐藤龍我)、柴山道史(那須雄登)、春日篤(浮所飛貴)、山田明彦(藤井直樹)、山田和彦(金指一世)らが、ある日終戦間際の大宮島(現在のグアム島)からタイムスリップしてきた軍人・三平三平(みひら・さんぺい)と出会うところから物語はスタートします。戦時中の人間《三平》から見た現代の日本と若者《竜二、悟、道史、篤、明彦、和彦》たち――何かと不自由だった時代から来た三平の目には、現代の日本はどんな世界に映るのでしょうか?自由を謳歌しているつもりでいる現代人。だけども、本当の意味で“自由”を手にしているのはいったいどちらなのでしょうか?それぞれに事情を抱えた高校生たちと、彼らと行動を共にする1人の軍人を通し、本当の幸せ、本当の自由とは何かを世の中に問いかけます。
  • 辛子明太子を日本で初めて製造、販売した「ふくや」の創業者?川原俊夫をモデルに、2013年に放送された同名テレビドラマの劇場版。ドラマ版同様に主人公を博多華丸、その妻を富田靖子がそれぞれ演じる。昭和30年代、戦後最大の引揚港であった福岡は戦争の傷跡を残したまま復興を遂げようとしていた。焼け跡となっていた福岡の中洲で食料品店「ふくのや」を開業した海野俊之は、妻の千代子とともに小さな店を切り盛りしていた。そんな俊之が博多の祭りである「博多祇園山笠」と同様に情熱を傾けていたのが、めんたいこ作りだった。自身が納得できる味になかなかたどり着くことができず、改良に改良を重ねる試行錯誤の毎日を送る中で俊之が耳にしたのが、息子?健一の同級生である英子の存在だった。両親を亡くして親戚のもとで暮らす英子は、遠足に行くための新しい靴やリュックサックも買えない境遇におかれてい...